Chorus

コーラスハルミオン

浦添『愛・Eyeチャリティーコンサート』レポート

(堀江熙 記)

『愛・Eyeチャリティーコンサート ~高橋晴美の世界と共に~ 』が2009年7月4日(土)、沖縄県浦添市の「てだこホール」で開催され、ハルミオンは第二部のステージに出演して800人を超えるお客様に晴美先生の“愛”をお届けしました。

このコンサートは、①晴美先生がこの地のイメージを歌にされた「夢咲き島」をご自身のソロで初演されたこと、②ハルミオンの創設者で現在は那覇市在住の佐古則興氏が3年余振りにハルミオンの一員に加わって歌われたこと、③メンバーの気持ちがひとつにまとまって未熟ながらも楽曲に込められている “愛” の表現ができたこと、④演奏に対するお客様の反応が感動的とも言えるほど素晴らしかったことなど、“ハルミオン設立10周年記念プレコンサート”に相応しい、感慨深く印象に残るものでした。

【写真・左】沖縄のお客様に〝高橋晴美の世界〟をお届けするハルミオン。

【写真・右】ハルミオンと地元の出演者をバックに「夢咲き島」を歌う晴美先生。

第二部のステージは、「高橋晴美クインテット」による繊細でダイナミックな演奏で開演しました。プログラムがハルミオンのソロメンバーによる歌唱、ハルミオンのセレクトメンバーで構成する「女声コーラスハルミング」の合唱へと進み、ハルミオンがステージに立ち「窓をあけてみたら」を演奏するころには、お客様は「高橋晴美の世界」にどっぷり浸ってしまったかのような表情をしていました。

圧巻だったのは、晴美先生がアンコールの時にボーカルで歌った「夢咲き島」でした。ハルミオンと「アンサンブル晴」「コールにしはら」など地元の合唱団、ご主人の高橋裕先生指揮の沖縄県立芸術大学有志と浦添市のジュニア吹奏楽団などで構成したオーケストラ、地元の方々の三線、太鼓、ギタ―との共演でしたが、演奏が終わっても会場内は更なるアンコールを求める拍手と指笛が鳴り止まず、裕先生が晴美先生に再度のアンコール演奏をうながした時には、バックをつとめたハルミオンのメンバーの目にも感動の涙があふれていました。それは、これまで「ひとつ」や「Cantare ~歌よ大地に響け~」のアンコール演奏で経験した感動とは全く異質のものでした。これこそ、客席とステージがひとつに溶けて全員の心が晴美先生の“愛”に包まれた瞬間に味わうことができる感動だったに違いありません。

また、翌日は沖縄戦が終えんした糸満市摩文仁の「県立平和祈念公園」の中にある『平和の礎』の前で、青く澄んだ海と空に向かって、心をこめて「ひとつ」を合唱しました。前日のコンサートで共演した「アンサンブル晴」の皆さんも駆けつけて、合唱に加わってくださいました。世界中の平和を祈願する歌「ひとつ」“この地”で発信できたことは、晴美先生の楽曲だけを歌っているハルミオンにとっては最も相応しい、のちのちにまで語り伝えられるであろう大きな出来事と言えます。

【写真・左】24万人を祀る『平和の礎』がある「沖縄県営平和祈念公園」。

【写真・右】世界平和を願って『平和の礎』の前で「ひとつ」を歌うハルミオン。

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