高橋晴美 イン ワルシャワ

■CDマキシシングル
高橋晴美 イン ワルシャワ
 3曲入り 1500円

Vocal : 目黒まり

1 今日−虹を渡る日 〈ひとつに捧ぐ〉
 Today is Rainbow Crossing Day      -Tribute to Hitotsu

2 父の手
 My Father’s Hands

3 ひとつ
 Hitotsu - One -

 

 

企画/制作 :ムジカハルミ

発売元   :有限会社オフィスワン


「ひとつ」

 1995年4月20日AM3:00過ぎ突然かきたてられるような気持ちになって、詩と曲が同時に出てきて1時間足らずでこの曲を書き上げた。阪神大震災のあった年,そのチャリティーコンサートの準備をしている最中の事だった。歌手、ミュージシャンが家に集まって夜中までリハーサルを行った後、一人部屋に残った私は言いようのない感謝の気持ちでいっぱいになった。
 その日、ただ“愛”のもとに人の心がひとつになっていた。そこには国境も上下も隔たりも何もなかった。 一気に書き上げた後、陽が昇る東の空を眺めながらとめどなく溢れてくる涙をおさえる事が出来なかった。それまでに乗り越えてきた苦しみや悲しみのすべてが、この曲を書かせるために天が与えてくれたハードルの1つ1つであった事がわかり、ただただ感謝の思いで涙がこぼれた。
 初演は‘95年6月16日阪神大震災チャリティーコンサートで当時北朝鮮籍の李京順さんに歌っていただいた。その反響の大きさに――“ひとつ”は急いでCD化しなければ――という強い使命感のようなものを感じた私は、かねてから計画をしていたCDアルバムの制作より先に、“ひとつ”をシングルCDにする事を思い立った。
 1996年ミネハハさんに歌っていただき自分の持てる全精力ををそそいで“ひとつ”のCDを世に出した。一枚のCDはそのCDを手にして下さった方の“愛”によってさらにその方の愛する人へとプレゼントされてゆき、少しずつだが着実に愛の輪が広がっていった。今では日本の各地で合唱で歌われたり手話の講座でとりあげられたり、また、海外でも演奏されるようになってきた。

 今回の“ひとつ”のレコーディングは、1999年8月6日広島の原爆記念日に中米グァテマラにおいてグァテマラ国立管弦楽団と“ひとつ”のオーケストラ版の初演を行ったことがきっかけとなった。96年度版の“ひとつ”にさらに木管群、金管群、そしてピアノが加わり音の厚み広がりが増している。オーケストラの中で弾く“ひとつ”は自分の祈りが何倍にも何十倍にもふくれあがって、まるで地球を抱擁している気持ちにさえなった。

 国と国がひとつになる事、それは決して大上段に構える事ではなく、身近に存在してくれているたった一人の人を愛する事、愛しぬく事からはじまるのだと思っている。いつの日かこの美しい地球が愛に満ち溢れ、国境も争いもない全人類がひとつになる時代が訪れる事を願ってやまない。                               高橋晴美


●TOPへ