2018年 早春号

 世界中が盛り上がった平昌オリンピックも感動のうちに終わり、いよいよ春の到来です。皆様お元気でいらっしゃいますか。

 愛する義父を送り、生きがいである母を送った昨年の春から、早いものでもう1年が経つのです。母に贈られてきた美しいシクラメンの花を見るたびに、小学校3年生の時に作った「春を待つ花」のメロディーが懐かしく脳裏を駆け巡ってゆきます。  

 私の横で母がタイトルを言い、私はシクラメンの花を見ながら即興で曲を作ってゆきました。あの時の情景がよみがえり、懐かしくて、母に会いたくて「ありがとう」の想いが溢れて涙が込み上げてくるのです。

 そのような私にとりまして、オリンピックで大活躍した選手たちの姿はどれだけの感動と勇気と励ましをもたらしてくれたことでしょう。挫折は次なるステップへのバネ。並大抵ではない苦難を乗り越えて健闘したアスリート達に、ありがとう!と心からの拍手を送りました。

 昨年末、池田誠晴校長から「晴美先生の生きる姿は、サウンドオブミュージックの『Climb every mountain』を思い起こさせます」と伺った事がありました。あらためてその歌詞を見なおしてみて、まさに天から『このように生きなさい』と言われているように思えて、胸が熱くなりました。

 本当に素晴らしい詩と楽曲ですので、ご興味を持たれた方は是非調べてみて下さい!
私も、新曲『風の声~空の上の君に誓う~』を、いつか生のオーケストラと大合唱で演奏し、両親、恩師、天国に行ってしまった沢山の愛する人たちにありったけの感謝の思いを込めて届けたいと強く思います。その日を目標に掲げて明るく元気に頑張りたいと思います。

2018年3月吉日
高橋晴美
レ・コンソグラ リハーサルに伺わせていただいて

 2月11日、レ・コンソグラ50周年記念演奏会のための指導に埼玉県久喜市まで行ってまいりました。団長の藤田様が久喜駅の改札口まで迎えにいらしてくださり、皆様の温かい拍手に迎えていただき、岩田正彦先生とも2015年7月以来、久しぶりの再会を果たしました。

この日の練習は、フルート、ヴァイオリンも加わり、お送りしていた楽譜のチェックもかねて5曲のレッスンをさせていただきました。

「海よりも空よりも」の練習をしていた時のことでした。あちらこちらで涙を拭われる姿が目に入りました。 後で岩田先生から、様々な苦難を乗り越えてこられた団員の方々のお話を伺い、50年の重みと団の歴史を感じました。

 大きなステージに向かって行く時、それぞれの方にドラマがあります。きっと50周年記念コンサートは、レ・コンソグラのメンバーお一人お一人にとって、生涯忘れられないコンサートになることでしょう。今から、とても楽しみです。

女声合唱団 レ・コンソグラ 藤田孝子様より

 レ・コンソグラ50周年記念演奏会を今年5月13日に久喜総合文化会館大ホールにて 開催いたします。
長い歳月には、結婚、出産等やむなく団を離れざるをえなかったり、団員の入れ代わりもありました。
指揮者の岩田先生は、発足当初から50年間、どんな状況の中でもレ・コンソグラのために心血注いでご指導下さいました。
 先生のお力と団員の地道な努力により、今日まで歌い継がれてきたことを思いますと感慨無量です。
しかし歳を重ね健康面でも支障をきたす事もあり、また親の介護をする団員も少なくありません。全員揃っての練習も難しい時もありますが、先生の熱いご指導に一丸となって励んでおります。

 演奏会の第4ステージでは「高橋晴美・愛の世界」として、高橋先生の作品5曲を演奏いたします。
先日、高橋先生はお忙しい中を久喜までお出でいただき、私達の練習をご指導してくださいました。限られた時間の中で、曲を通して、「すべての人への慈しみの心」を学ばせていただき深い感銘を受けました。本当にありがとうございました。 当日は、私達の思いが皆様にお伝え出来ますよう、心を込めて演奏いたします。

 

レ・コンソグラ 指揮指導 岩田正彦先生より
高橋晴美先生

 先日はお忙しい中を また遠路のところをお越しくださいまして、誠にありがとうございました。
今回、私が指揮をしております女声合唱団「レ・コンソグラ」は、結成50周年を迎えましたが、発足以来私もずっと一緒に歩み続けて今日に至りました。

 5月13日(日)の記念コンサートを私自身も大変楽しみにしているところですが、今回は特に晴美先生の名作品を5曲、プログラムの最終ステージで歌わせて頂けるのを大変幸せに思っております。しかも、先日晴美先生直々のレッスンを戴き、感謝と感動で胸が一杯になっております。先生の愛情豊かなひと言ひと言に深い感銘を受けました。

 曲目は「二人を乗せて」「海よりも空よりも」「母に贈るうた」「父の手」「ひとつ」の5曲ですが、晴美先生の作品はどれも本当に美しく伸びやかでどこまでも無限に広がります。そして、思いやりにあふれ、優しく、温かで、気品に満ちています。晴美先生の先日のレッスンからも、益々この感を深くしております。しかしながら、先生の作品は言葉も譜面も分かり易いのに、音楽の内容はあまりにも深く広いのです。何度歌っても手応えがつかめません。それでも歌う度に感動は増すばかりです。

 本番のステージでは結果を恐れず、晴美先生渾身のこの名作を、全員一丸で心を込めて表現したいと思っております。どうか今後とも温かいご指導を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。

 レ・コンソグラ 指揮者
岩田正彦

左より、岩田先生、晴美、フルート向田寧子、
ヴァイオリン嶋村由美子、ピアノ稲見はるか


「レ・コンソグラ」は2015年3月の埼玉県大会で『母に贈るうた』を歌われ、80団体中4組に選ばれて関東大会に出演されました。埼玉県大会では3組の団体が『母に贈るうた』を歌われたそうですが、ゆっくりと嚙みしめるように歌われた「レ・コンソグラ」の『母に贈るうた』に、審査員までが涙されたと伺っております。

5月13日(日)母の日、きっと団員一人一人の「感謝」の想いが天まで届くのではないでしょうか。
お近くにお住まいの方、お時間ございましたら是非行かれてください。
チケットに関しましては、下記公式ページより団長の藤田様へお問合わせ下さい。
レ・コンソグラ 50周年記念演奏会

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