その数日後、我が家にサヌカイトが送られてまいりました。直ぐに丁寧に梱包された包みを開けてセッティングし、鳴らしてみました。こ～～ん‥‥、いつまでも柔らかな余韻が残り、私はその日、サヌカイトをテーブルの上に置いて何度も鳴らし、得も言われぬ幸福感に包まれました。

　その後、お礼の気持も込めて、久方ぶりに夫と三条のコロナ本社を訪ね、沢山のサヌカイトを見せていただき、夜は奥様の敏子さんと感動の再会を果たし4人で会食を楽しみました。

　そして遂に9月3日、瀬戸大橋を渡って、香川県坂出市金山のサヌカイトの故郷を訪ねる事が叶いました。この日は残念ながら作者の前田宗一さんは不在だったのですが、スタッフの方が駅に迎えに来てくださり、工房を全部案内してくださいました。誰もいない部屋で一人、サヌカイトで「ひとつ」を奏でてみました。まるで祈りの音霊が地球を柔らかく包み込んでゆくような、そんな響きでした。思わず、1オクターブ全部の音を揃えたくなってしまいました！

　帰宅した翌日、あの瀬戸大橋で強風に煽られてトラックが横転のニュース！しかし怪我人が出なくて本当に良かった…。サヌカイトのあの聖地が、無事でありますようにと、心から念じました。

　又、9月6日には北海道胆振東部地震が起き、まず、北海道の会員の方のご無事をひたすら祈りました。何が起きても不思議でない時代です。どうぞ皆様もしっかりと備えをなさって、地球への感謝の中で、お健やかにお過ごしくださいませ。