2019 秋号

(井口進さんと一緒に沖縄東浜のスタジオで)

(懐かしいボーカルマイクセッティング)

(北谷の夕暮れ)
 11月も半ばを過ぎ、朝夕はかなり冷え込んでまいりましたが、その後お元気でいらっしゃいますか。
台風15号19号は、日本列島に本当に大きな爪痕を残しました。犠牲になられました方々に深い哀悼の意を表しますと共に、被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。
地震や、台風のニュースが頻繁に飛び交うようになった昨今は、ニュースを耳にする度、ネットワーク会員の皆様に思いを馳せ、どうかご無事でありますようにと念じております。

 台風19号は、私にとりましても我が家にとりましても、深い問いかけを残して行った台風でした。あらためて親先祖が残してくれた土地家屋に住まわせていただいている事の有難さをしみじみと感じさせられました。そして、水も電気もガスも、日常の全てに当たり前の事などひとつもなく、毎日が恵の連続なのだと言う事をあらためて痛感いたしました。家族と共に、母屋のガラス窓を養生し、地下の入り口に土嚢を並べ、ベランダの植木鉢を全部家の中に入れて台風への備えをいたしました。台風が通り過ぎてゆく時間、庭のシュロの樹が突風に必死に耐えている姿を見て、詫びる思いで胸がいっぱいになりました。地球温暖化による水温の上昇…人間の愚かさを思い知らされ、天に詫び、大自然に詫びながら、丁度台風が関東を通り過ぎてゆく真っ只中、渾身の想いを込めて『祈り』のピアノソロを弾きました。弾き終わるとあたりは静まり返っていて、皆の祈りが天に届いたような気がして熱いものが込み上げてまいりました。『今のままではいけない!』まずは、自分に出来る事から始めよう!そんな、大切な事に気付かされた今回の台風でした。

レコーディング再開に向けて
 さて、その台風19号の後に起こった台風20号と21号の狭間に、沖縄に行ってまいりました。今回は、1996年に『ひとつ』のレコーディングでお世話になったレコーディングエンジニアーの井口進さんのスタジオに、来年行うレコーディングの打ち合わせに行ってまいりました。井口進さんは、数年前まで東京六本木にあったフォリオスタジオでお仕事をされていて、ひょんなことから巨匠黒田勝也さんのアシスタントエンジニアを長年務められていたことが判り、生前、黒田さんと3人でレコーディング話に花を咲かせたことがございました。

 現在は、沖縄県の東浜にスタジオを建てられて、お仕事をなさっていらっしゃいます。東浜のスタジオから海はすぐ傍で、都会のビルの中のスタジオとは一味違う、かつて私のホームグラウンドとして使わせていただいていた『河口湖スタジオ』を思い出させるような大自然に囲まれています。来年予定しているレコーディングは、鶴見靖子さんが晴美作品を歌うソロアルバムのレコーディングです。未だ編成は決まっていませんが、予定曲のひとつ『夢咲き島』には、是非、現地で三線やエイサーを入れたいなあ…と思っております。鶴見さんの愛と感謝と祈りの入った歌を残すことが出来たら!と、今から大変楽しみです。

 又、『愛のピアノ』第2弾も、もう一度1から作成しようという想いになってまいりました。実は、何年か前に黒田さんと「けやきホール」をお借りして『愛のピアノ』第2弾のレコーディングをしたのですが、黒田さん亡き後その音源を探しましたがとうとう見つかりませんでした。その後、なかなか新たな作成への意欲を持つことが出来ませんでしたが、心新たに、今の年齢だからこそ表現できる想いをピアノの鍵盤に託して弾いてみたくなりました。まずは、自分の魂をもっと磨いて、聖なる作業に入ってゆきたいと思います。

 皆様も、どうぞ素敵な秋の日をお過ごしくださいませ。
2019年11月吉日
  高橋晴美
名古屋音楽大学で『あじさいの花』をオーケストラと合唱で
 来る12月26日、27日、名古屋音楽大学に於いて、東海・北陸地方の小学校の教員のための研修会で、『あじさいの花』を取り上げていただく事となり、研修に続き、27日にはオーケストラと合唱で『あじさいの花』『ひとつ』を学生と教員の皆様と一緒に演奏させていただく事となりました。

 10月17日に名古屋音楽大学で初めて行われるオーケストラの音合わせのために、9月に入ってからは『あじさいの花』のオーケストラ編曲に勤しみました。何とかスコアーとパート譜を完成させ、出張前夜に夫にスコアーとパート譜を渡すことができました。

 『あじさいの花』をオーケストラと一緒に演奏するのは、今回の名古屋での演奏が初演となりますので、本当に楽しみです!『あじさいの花』と『ひとつ』に込められた平和への祈りを、今年の最後を飾って皆さんと共に演奏させていただけることを、深く感謝すると共に、世界に向けて愛を発信したいと思います。
研修会内容について 
高橋 裕
 文化庁主催、全国芸術系大学コンソーシアムの動きで、2020年オリンピック、パラリンピックを前に文化力を高めるという趣旨のもと、名古屋音大では東海・北陸地区の小学校の音楽の先生方に研修を受けていただくことになりました。

 文科省の、学習指導要領の目標に「生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を育成する」というのがあります。 今、小学生の中でもインターネットやゲームを携帯で行い、人とうまく関われない生徒が多くなって問題となってきております。

 ここに「合唱の授業から、人と人がひとつになる心を学ぶ」という研修目標をたて、教材として選んだのが今回教育芸術出版社から出版されました合唱教材「あじさいの花」(小学生のためのクラス合唱新曲集「僕はアスリート」掲載曲)でした。指揮指導は高橋裕が行い、伴奏を晴美先生にお願いすることになりました。この曲の作詞者の藤田久男先生は、私の京都附属中学校時代の担任であり、その時の藤田先生の授業の感動が今の私を作っていると言っても過言ではないほど、大きな影響を受けた先生でした。

 1昨年、50年ぶりに中学の同窓会を行い、その時に晴美先生の「ひとつ」を森美代子さんに歌っていただいたのですが、その曲に感動された藤田先生が、私もひとつの思いを持って書いた「あじさいの花」という詩があるのですが、曲をつけて下さいませんか?と晴美先生にお願いされたのでした。歌にするには難しい歌詞ではありましたが、素晴らしい曲が誕生いたしました。

 今回、小学校の先生方に、ひとつになることの作詞者の思い、作曲者の思いを伝えるのに、絶好の機会と思い、晴美先生にも講師として参加していただくことになりました。12月26日27日の2日間にわたり3時間3回の授業を行い、また、質疑応答の研修も行い、最後の1時間は名古屋音大のオーケストラと合唱団も加わって「あじさいの花」と「ひとつ」を皆で合唱演奏し、演奏者がひとつになることの大切さを味わっていただきたいと思っております。

 今まではコーラスハルミオンや芸大のオーケストラ、アンフィニとの演奏会はございましたが、完全に外部のオーケストラと合唱の演奏は初めてとなります。私が教えている大学の学生ということもあり、共演は大変楽しみです。また研修での晴美先生の御活躍は次回詳しく報告させていただきます。
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