2020 梅雨号

 StayHome が解除され、心が少し解放されましたが、その後お元気でいらっしゃいますか。
相変わらず合唱の世界の再開は厳しく、未だに練習会場である雙葉同窓会ホールでの練習はお休みが続いております。幸い「時間」という貴重な宝をいただきましたので、予てより思っていたことを実行に移すことが出来ました。「けやきホール」でのコンサートは中止となりましたが、抽選に当たった貴重な一日ですので、一人でピアノを弾くのであれば問題はないのではないかと『愛のピアノ』第2弾のレコーディングに充てさせていただきいただきました。

 実は10年ほど前、黒田さんがまだお元気な頃、けやきホールで第2弾のピアノソロレコーディ グを行いましたが、残念ながらそのデーターは見つかりませんでした。「新たにやりなさい」と言う事なのだと受け止めました。あれから何年も月日が流れ、その間には素晴らしい出会いもありましたが、最愛の人との別離もございました。人生で最も大切な人を次々に見送った今、同じ曲を演奏する思いの深さが違って当然の事。愛と感謝を込めて弾かせていただきたいという想いが溢れました。 「ありがとう」1曲だけでも弾かせていただきたい...という思いで録音に臨みました。

 又、楽譜を書くという時間もいただき、お陰様で、自分と向き合う充実した日々を過ごさせて頂いております。この間に、○○歳の誕生日も迎え、沢山の方から多くの祝福をいただきました。 遠く離れていても、逢えなくても、思っていてくださる方の存在は何にも代えがたい宝であると、しみじみしみじみ思いました。真心をいっぱい、本当にありがとうございました。

♪音楽朗読劇「愛に生きる」~高橋晴美愛と希望の世界~DVD 遂に完成へ!

 5月の連休明けに、音楽朗読劇の動画編集がスタートしました。今まで、2004年の池袋東京藝術劇場愛のコンサートや、2011年の杉並公会堂大ホールでの東日本大震災チャリティーコンサートなど大きなコンサートはいつも弟が3カメを駆使して撮ってくれるのですが、その音源のミックスは勿論の事、動画編集も殆ど全てが故黒田勝也氏の手によるものでした。
 しかし、今回は黒田さんがいらっしゃらないので、コンサートの音響を担当してくださった義煎さんに Mix をお願いし、更にその音源を基に、堀内さんと一緒に毎月顔を突き合わせ、1 年かけて音調整をしてまいりました。そして、録画編集はプロにお願いして作成してくださったものを基に、音楽に合わせての3カメの編集を、夫と二人でリモコン片手に夜な夜な行いました。

 なにせ 00:00:00:00 という(1/60 秒の)細かさでの作業ですので、目は見開いたまま画面にくぎ付けになって、リモコンを操作するのですが、秒単位の微妙な操作はなかなかうまく行かず、握る手に力は入り、首の筋まで違えてしまうほど大変な作業でした!早戻しは瞬時に一時停止のボタンを押さないと行き過ぎてしまい、そこからコマ送りで戻してゆくことを繰り返すわけです。しかも60余曲分!戻す操作を夫が行うと、何故かいつも振り出しに戻ってしまって…「あ~~何やってるのよ~~!」と何度笑い合った事でしょう!メカに弱い夫婦の爆笑作業でした。

 その作業も無事に終わり、今度はいよいよトールジャケット、インナーブック、盤面等の印刷物のデザイン修正、校正を繰り返し、そして、最後にチャプター付け。いつもでしたら、簡単に曲頭でチャプターをつければ良いのですが、今回は朗読中に演奏が終わり、 朗読中に次の曲の前奏が始まるため、なかなか決めるのが難しいのです。

 これも秒単位での操作ですので、又、笑えるリモコン戻し操作の失敗を繰り返し、ようやく全て完了!!流石にこの日は、祝杯をあげました。
 丁度その翌日から、京都にお墓参りにゆく計画を立てておりましたので、母と父の墓前で、嬉しい報告が出来ました。

 そして、いよいよDVDのサンプルが送られてまいりました。チャプターの入り方、3カメの入り方を入念にチェックし、1カ所抜けているところを修正。更に、今回1番頭を悩ませたのが、2層DVDの1層から2層に切り替わる部分の一時停止の場所でした。3時間の音楽朗読劇のため、音楽と朗読がずーっと続いているのです。

 送られて来たサンプルDVDを見ていると、一番良い所で歌が途切れるのです。これだけは妥協できません。そこで、音楽が終わり、歌い手さんが椅子に座り、朗読にカメラが移ってゆく瞬間を見つけ、一層から二層への切り替えのタイミングにしていただきました。再々度サンプルDVDが送られてきて確認し、遂にプレス開始のGoサインを出すことができました。本当に長い長い道のりでした...。

 手塩にかけて一枚の記録物を作り上げる。「愛が届きますように...このコンサートに関わってくださった全ての方々の愛が届きますように...」ただその一念で一つ一つ心を込めて仕上げてゆく作業は、確かに大変ではありましたが、何とも充実した時間でした。新型コロナウィルス感染拡大の渦中にある今、昨年であったからこそ叶ったコンサート、奇跡のように用意されたコンサートであったと...、思い返せば、次から次へと感謝の想いが溢れてきます。藝大奏楽堂のステージの上から、空の上の君に誓った生き方が出来るよう、with コロナで、日々精進努力してゆきたいと思います。

『母に贈るうた』との出会い 名古屋在住 M.M 様からのご寄稿ご紹介
 5月の末頃 あるCDと巡り会いました。
ピンク色のブックレスト アルバムのタイトルは、『愛のピアノ』。そしてコンサートで最後の曲を演奏されお客様の温かく大きな拍手を受けていると思われるブックレストのお写真の『愛のコンサート』。

 『愛のピアノ』は可愛いピンク色 どんな曲が入ってるのか わくわくしながらCDをかけまし た。全9曲インストゥルメンタルで歌や歌詞がありませんが 部屋に独りでいた私に語りかけてく れてすっかり聴きいってしまいました。まるで優しい音のシャワーを浴びているように心が温かく なり穏やかに心が洗われていく感じがしました。

 そっと優しく癒してくれる「この曲たち凄いっ」そしてすぐさま『愛のコンサート』のCDを聴きました。歌詞のある素敵な歌声と演奏 共感できる歌詞に心洗われ、温かい気持ちになり、その時の私は、まるでかぐや姫のお話のように、おじいさんが竹を切ったら中にいたかぐや姫が温かい光の中で淡く輝いているようなそんな波動を受けました。

 作詞作曲 高橋晴美  初めて聞くお名前...もしかしたらと思いYouTubeをひらき、弾き語りをしてみえる晴美先生と出会いました。感動して涙が...。 ますますこの曲を私も歌いたい、弾き歌いしたいと強く思いネットで晴美先生を検索しましたらホームページがありすごい方であることを知りました。 ネット注文でなく電話注文させていただきました。直接晴美先生が電話に出てくださってびっくりと感激で舞い上がってしまいました。私は両親が大好きでこの「母に贈るうた」への思い入れを聞いていただき注文させていただきました。晴美先生は優しいお言葉をかけてくださり先生のお人柄を感じ ますます先生のファンになりました。

 何日かして楽譜が届きましたら、すぐさまその足で(老眼鏡をとりにもいかず)私の部屋に行き、ピアノで弾き歌いをしました。初見でメガネもかけずミスタッチいっぱいでしたが、最後には、涙あふれて楽譜も見えず子供のように手の甲で涙をぬぐいながら最後まで弾き歌いしました。(恥ずかしくって誰にもお見せできない光景)。

 「母に贈るうた」の  ...長い長い長い歳月を命をかけて 守り続けてくれた母に..この歌詞には特に気持ちが溢れます。実は、私の母は20年近く前に認知症を発症し、今現在 老人保健施設に居り、全介助でお世話になっております。若いころはコーラスに入っていて、歌が好きでよくシャンソンの曲を口ずさんでいました。現在は新型コロナウィルス問題でガラス越しの面会です。車いすに座らせてもらい携帯電話を耳にあてがってもらい電話で声を聞いてもらっています。母はウトウトして視線は合いませんが、かすかに指先は動く時があります。少しでも動いている母を見れることが嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいになります。

 そんな母に「母に贈るうた」を聴いてもらいたくて、今、私は、弾き歌いの練習をしています。最後のあのフレーズのところでいつも自分の人生と重なり涙が溢れ出てこみあげてきてしまいます。

 これから、まだ手にしていない他のアルバムを大事に聴いていって、晴美先生の世界に更に奥深く入っていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
名古屋在住 M.M

 M.Mさんは、何と昨年『あじさいの花』と『ひとつ』のレクチャー演奏に行かせていただいた名古屋音大の出身の方でした。今、夫が毎週指導に行かせて頂いている名古屋音大の直ぐそばにお住まいとの事、何か不思議なご縁を感じました。実は私も、先日京都にお墓参りに行った際に、ガラス越しの面会が出来ると聞き、久し振りに義母との再会が叶いました!今までに味わったことのない感動が身を浸してゆきました。「母」という存在は「愛」そのもの。本当に大きな存在です…。

八幡小学校校歌~今思い出を輝きに変えて~ のラジオ放送ご報告

 去る4月22日、Facebookメッセンジャーに、酒田在住の米田左之助様という方から友達リクエストが入り、「はじめまして。酒田に住む米田と申します。校歌を調べています。八幡小学校の校歌、素敵すぎて。高橋様、ありがとうございます。」と書かれてありました。そしてその翌日の4月23日は、今度は大井康嗣様という酒田在住の方から、CDお申込みのメールが届いたのです。そこには、「CDを申し込みました大井康嗣と申します。『八幡小学校校歌~今、思い出を輝きに変えて~』を聴いていっぺんに好きになりました。八幡小学校の先生にこの校歌のことについてうかがったところ、先生のお名前を教えて頂きました。地元紙で調べてみましたら、中学生達の合唱祭や合唱サークルで先生のおつくりになった曲がたくさん演奏されてきたことを知りました。

 その記事の中には友人達の顔もあり、先生の曲がこの酒田の人にも愛されてきたことを改めて知りました。CD楽しみにしています。ありがとうございます。」というメッセージが添えられておりました。時を同じくして、酒田在住の方からのメールに、不思議な気がしておりました。
そして、2か月後の6月19日、米田様から以下のようなメッセージが届いたのです。

 「晴美先生、ご無沙汰していました。実は僕はハーバーラジオというローカルFM局で「よねさんの紙芝居始まるよ」という番組を担当しています。 その番組で今、小学校校歌の特集をしています。来週予定の中で八幡小学校校歌を聴いて頂く予定です。 そこで晴美先生にお願いがあります。 愛のチャリティーコンサートCDの中に入っていましたブックレットの中から、池田誠晴先生の文章を音読させて頂きたいのです。誠晴先生には僕から改めてお願いの電話をさせて頂きます。 また、この日は、校歌特集の5回目最終日になります。 八幡小学校校歌以外にもう1曲先生のCDから番組内にかけさせて頂きたいのです。 どうぞよろしくお願いします。

 校歌の持つ役割、力、思いを改めて感じています。そして校歌に新たに期待されている「子どもたちが歌いたい校歌、そしてみんなが歌いたい校歌」…八幡小学校の校歌はとても素晴らしいなと思います。番組の中で丁寧にかけさせて頂きます。放送時間や視聴方法など、改めてお知らせします。ありがとうございます。」

 と言う事で、大井様の芸名が米田様だということが判明!その後、6月24日に「晴美先生の『ひとつ』と『八幡小学校校歌~今、思い出を輝きに変えて~』の2曲を番組でかけさせていただきました。51曲の校歌を聴き、改めて八幡小学校の校歌のすばらしさを感じました。本当にありがとうございました。番組は明日9時からです。よろしければお聴きください。」というメールが入りました。いつも夜中に仕事をする私にとって、朝9:00はまだ眠りの中…。記録をCD-Rにしてお送りいただけるとの事でしたので、後でゆっくり聞かせていただこうかとも思いましたが、やはり、目覚ましをかけてここ久しく聴いたことのない「ラジオ」というものに耳を傾けてみる事に致しました。

 團伊玖磨先生をはじめ、歴代の先生方の校歌が紹介された後、最後に高橋晴美についての丁寧な紹介と共に、池田校長がプログラムに綴ってくださったお言葉が朗読された後、まず「ひとつ」が流れ、次いで「八幡小学校校歌~今、思い出を輝きに変えて~」が流れました。いつもはCDやDVDで聴いている楽曲が、ラジオから流れてくるのは、何か不思議な気がしました。聴いている間中、今日までの酒田との思い出が次々と脳裏を駆け巡り、あらためて作詞作曲を依頼してくださった池田誠晴校長への感謝の想いが込み上げてまいりました。そして、番組が終わった途端に、先生にお電話させていただき、米田様にお礼のメールをお送り致しました。直ぐに、米田様から以下のメールが届きました。

「僕の番組は全然聴いてくださる方の数が少ないのです。なのに、今回はたくさんの方からメールや電話を頂戴しました。
酒田の町でどれだけ晴美先生の歌が愛されていたのか、ほんとにそれを知らなかったのは僕だけだったんですね。
どうぞ、また酒田においでください。是非酒田ご案内させてください。市内よりは鳥海山の麓の水や野菜が得意分野ですけど。
喜和子先生も誠晴先生もともに大事な先輩です。お会いできる日を楽しみにしています。

 米田左之助様、大井康嗣様、素敵な企画に関わらせていただき本当にありがとうございました。
コロナ渦中でも、このようなプレゼントをいただけるなんて、ミューズの神の何と粋な計らいでしょう!
また一つ、天国の母に嬉しい報告が出来ました。
まだまだ、油断の出来ない状況が続いておりますが、どうぞくれぐれもお身体お大切にお過ごしくださいませ。

2020年7月吉日
高橋晴美
高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。

会報の発送などはすべて有志のボランティアで行われておりますが、ホームページの作成及び維持費、郵送費、紙代、印刷代などは会費によって賄われています。

会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。 高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。

「高橋晴美の音楽ネットワーク」は、昨年20周年を迎えました。
これもひとえに皆様の温かな ご支援のお陰様と、心より篤く感謝申し上げます。これからも、世代を超えて、多くの方々に愛と 希望をお届けしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

※20周年の感謝を込めて、新規ご入会、更新いただいた方には、記念ファイルをプレゼントさせていただきます。
◆更新に関しまして

毎年2月は後援会の更新月にあたりますので、お手数おかけいたしますが、更新手続きをお願いいたします。
又、新規入会の方も宜しく御願い申し上げます。

◆年会費に関しまして

・PCメールでのニュースご案内をご希望の方:年会費2,000円
・郵送でのニュースご案内をご希望の方:年会費3,000円

上記の年会費を下記へお振り込みください。
窓口からお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :00180-1-446596
ゆうちょ銀行のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :446596
・預金種別 :当座預金
他の金融機関のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :0446596
・預金種別 :当座預金

※メール会員ご希望の方は、必ずメールアドレスをご記入ください。
高橋晴美の音楽ネットワーク 運営委員 (五十音順)
有川玲子 鴨下恵 後藤敬子 櫻田富恵 佐々木理保子 高橋裕 高橋有里子
坪田恵美子 土佐野恵子 中西由美子 中山宏子 西史子 堀内直治 堀江熙 若林悟

高橋晴美のオリジナル曲を歌う直属の混声合唱団「ハルミオン」で一緒に歌ってみませんか?
詳細はこちら♪ 練習日程
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