高橋晴美の音楽ネットワーク ニュースレター   

 山々の紅葉に秋の深まりを感じる今日この頃ですが、皆様お元気でいらっしゃいますか。 10月16日は杉浦真理さんの故郷である神奈川で、青少年育成のためのコンサート「高橋晴美の愛と癒しの世界」を行いました。賛同して下さった歌い手さんやミュージシャンのお陰様で、たくさんの方々に愛と癒しと希望をお届けさせていただくことが出来ました。杉浦真理さんの出演は叶いませんでしたが、真理さんのお母様がスタッフとなって奔走してくださいました。そしてソリストでは、5月14日の杉並公会堂コンサートで素晴らしい歌を披露して下さった森美代子さんはじめ、お馴染の遠藤いつこさん、そして永井陽菜さんに加え、何と黒一点でハルミオンの指揮者の小野瀬照夫先生も参加して下さり、最後は大合唱となりました。友情出演にドラムの八木秀樹さん夫妻の協力を得て、会場は熱気に包まれました。

 神奈川は1995年の阪神大震災チャリティーコンサートを開催した地であり、「ひとつ」や「母に贈るうた」の初演を行った地でもあります。演奏しながら、ふと初演の時がよみがえり、今、大勢の方々と共に愛を高らかに歌い上げている現実に16年の重みを感じずにいられませんでした。まさに「高橋晴美の世界」がスタートした原点に戻り、神奈川という地に報恩感謝の演奏に来ているような嬉しい嬉しい感覚でした。

 又、10月末には台湾の台中と台北に行ってまいりました。今までも海外は、フランスを皮切りにイギリス各地や中米諸国、韓国でも演奏してまいりましたが「人と人がとけてひとつ、国と国がとけてひとつ、その日を祈って今日も生きる」と歌う「ひとつ」は不思議と日本人だけで歌うよりも、海外の方々と共に歌うと一言では言い尽くせない深い感動を覚えます。台湾の方々は、『「ひとつ」は大好きです。涙がこぼれます。』と片言の日本語で一生懸命想いを伝えようとして下さいました。そして、「ひとつ」の曲が生まれたいきさつや特に大切に歌っていただきたいところなどを説明すると、楽譜に書き込みながら、真剣なまなざしでうなずきながら聞いて下さいました。台湾語の通訳と北京語の通訳を介しての説明に、時折笑いながら、和やかに温かな時間が流れました。韓国のソウル広場で演奏した「ひとつ」は忘れられない演奏でしたが、台湾の方々が歌ってくださった「ひとつ」も温かな感動が身を浸してゆきました。中国は30年ほど前に、3週間ほどシルクロードを旅しましたが、台湾は今回が初めてでした。たった3日間にもかかわらず、すっかり魅了されて帰ってまいりました。

 台湾の方々は日本人の感性と相通ずるものがあり、日本人に対しとても友好的で親切でした。台中に、沖縄の「平和の礎」のような英霊を祀ってある礎がありました。大東亜戦争終結に因んで建てられた礎には「日中親善友好の懸け橋にならんことを、世界の平和達成の礎にならんことを・・・合掌」と括ってあり、ここにも又、戦争の傷跡を見つけたと同時に、鎮魂と平和への祈りに胸が熱くなりました。刻まれた文字から訴えてくる切実な祈りを見つめていると、戦争と震災とが渾沌として脳裏を駆け巡り「人間は、愛し合い慈しみ合って生きなさい」という声が聞こえてくるような気がしました。


福島被災地応援コンサートのご報告


 11月27日(日)午後2:00より、石井体育館で福島応援コンサート「ほっと一息コンサート」に参加させていただきました。
 10月に入って危機管理協会の方から「宮城仙台などには皆さんコンサートにいらしてくださるのですが、原発の事が関係して、福島にはなかなかいらして下さらないので、福島の方々が意気消沈しています...。是非いらしていただけませんか」と、福島での被災地応援コンサートのお話が急に飛び込んできました。「う〜ん…翌日は1年前から決まっていた油井 賢一郎さんの横浜でのディナーショー、前日は月1回のコーラスハルミオンの練習、そして当日は同じく月1回の女声コーラスハルミングの練習日...今回はちょっと厳しい状況かな...」と思っていたところ、ハルミングのメンバーの一人が急遽都合が悪くなったため、レッスン日自体を動かさざるを得なくなったのです。(ハルミングは元々人数が少ないので全員の都合でレッスン日を決めている)これは『やりなさい』ということかな…と思い始めた私は、早速ハルミングのメンバーの気持ちを聞いてみました。「もし、お使いいただけるのでしたら是非行かせていただきたいです。」という遠藤いつ子さん、そして私を動かす決定的な言葉となったのは、福島が故郷である榊枝徳子さんの「たとえ歌えなくても何かお手伝いさせていただきたいです。」という一言でした。26日のハルミオンの運営会議終了後、夜8時過ぎの新幹線でそのまま東京駅から福島に前乗りする事に決定。急遽、ハルミング福島メンバーを召集して特訓をする事になりました。

 27日、朝カーテンを開けると真っ青な。列車から見える安達太良山の美しさ、そして食べてもらえなくなってしまったたわわに実る柿…、二本松に到着し、ほとんど人のいない田舎道をタクシーに乗り体育館へ。
 暖房のない控室から見える枯れ木に、被災地の方々の心の痛みが重なりました。「少しでも、あたたかな音楽で愛と癒やしのひと時をお届けさせていただけますように…」そんな祈りを胸にステージに向かいました。

 第1部は誰もが知っているオーケストラ曲、楽器紹介の後、第2部は「高橋晴美の愛と癒やしの世界」という事で、「Song of the Earth大地のうた」からスタートし、パンフルートと遠藤さんのスキャットによる「風のうた」永井陽菜さんとハルミングの「あした~Sure Tomorrow~」、遠藤さんと永井さんのデュエットで「海よりも空よりも」遠藤さんとハルミングで「母に贈るうた」合唱団アンフィニのバックコーラスと共に「ありがとう」「八幡小学校校歌〜今、思い出を輝きに変えて〜」「ひとつ」そして「Pray for the Earth〜願い〜をお届けしました。1曲ずつ作品が誕生した時のエピソードや私の思いなどをお話しながら愛を込めてお届けさせていただきました。 涙を拭って聴いて下さる方、握手の手を握ったまま涙で感謝の想いを述べてくださる方…「あ…来させていただけて良かった」参加者の誰もがそう思ったのではないでしょうか...。

 

福島被災地応援コンサートに参加して          榊枝徳子


「♪いつまでも変わらぬ この空の青さよ」

 この青空の下で 見渡す限り広がる山々、うつくしい秋の紅葉、実だけがぶら下がっている柿、ころりと見える白菜畑、稲刈りが終わってすっきりした田んぼ、例年見る私のふるさと・・・何も変わらない自然の風景でした。

ただ違うのは・・・人の姿がない・・・駅やお店以外、外には出歩く人がいない・・・放射能!!

五感を通して何も感じることができない怖さ・・・放射能!!

11月27日 ほっと一息コンサートの準備が始まりました。コンサートが行われた石井体育館も避難所として使用されていたそうです。参加者の皆さんと座布団を運んだりしながら思いました。

 避難生活の時は、こうしてみんなで荷物を運んだのかもしれない・・・軍手や雑巾を持ち寄り、掃除をしたり、並べたり、声を掛け合ったり、こうして役割分担し 協力していたのかもしれない・・・畳の大部屋に集まった時には、こうしてみんなで寄り添って、ぬくもりにふれながら、笑いあい、慰めあい、助け合っていたのかもしれない・・・

 準備が終わり リハーサルが行われていました。本番の時間の前から お客さんが体育館へと入って来られました。その瞬間に ジーンと熱いものが込み上げて来ました。母です!!ちょっと早すぎるよ・・・という思いと、本当に生きていてくれてよかった・・・と改めて思いました。

 いよいよコンサートの始まりです。座布団に座って聴く方、パイプイスに座って聴く方、座布団は、あまるくらいあるのに、1人一枚の座布団にきちんと座っておられました。 第1部のオーケストラの演奏は、リラックスされて 楽しんでいる様子が伺えました。時折 笑い声も聞こえ、明るい雰囲気になりました。

 第2部 高橋晴美の愛と癒しの世界。客席に目を向けると 涙を流しながらもしっかりと前を向いて聴いている方、肩に力を入れてじっと聞いている方、歌詞を見ながら、うなづきながら聴いている方、体がうずうずしては立ち上がるものの、また聴こうとする小さな子。 1曲終わるごと お客さんのあたたかい拍手と 涙をぬぐい笑顔になる瞬間に 何度も涙がこぼれそうになり、天井を眺め呼吸を整えました。

 特に、お客さんと一緒に歌った「ひとつ」の感動は忘れられません。初めて「ひとつ」を聴かれた方が多い中、ことばを噛み締めながら、しっかりと歌う声が響き、会場のみんなが ひとつになり、ぞくぞく感を味わいました。

 涙・・・震災、放射能と つらく悲しい現実に、何度も流してきた方もいるでしょう・・・ または、ずっとこらえてきた方にとっては、愛と癒しの音楽によって、やっと流せた涙だったかもしれません・・・

 母はどんな想いで聴いているのだろうか・・遠くからではありますが、ずっと笑顔で前を向いて聴いていてくれていたように思います。

 コンサート後、お客さんから「心の洗濯ができましたよ!」との明るい声をいただきました。 「福島に来てくれて ありがとう!!隣の方も感動していましたよ」などの声をかけていただき、音楽を通し 少しでも人の役に立てたのなら嬉しいと思いました。そして、このコンサートに一緒に参加させていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。本当にありがとうございました。

福島の方から寄せられたお便りをご紹介させていただきます。

♪ 11/27(日)この日は私の25歳の誕生日でした。この様な日にコンサートが開催され、一生忘れる事の出来ない日となりました。
 体育館を使用した演奏会を最初は不思議に感じましたが、わざわざ福島にお越しくださり、しかも無料で、何も求めない、本当の愛情・思いやりの心があって福島に来てくださって、本当はプロなのに庶民の私達に合わせて来てくださったんだと感動致しました。歌の演奏では涙を流しながら聴きました。席も間近で歌っている方の表情が豊かで、やさしさ・強さ・明るさ・女性らしさがにじみ出ていて、又歌声が胸に響きました。
 人生には良い事も悪いこともあるけど、その中で自分がどれだけ自分自身と向き合えるかが大切なんだと、高橋晴美先生のお話を聞いて感じました。又、音楽の素晴らしさを改めて感じる事が出来、本当に素敵な日となりました。もっと周りの友人・知人をお誘いしたかったです。本当にありがとうございました。

伊藤亜希子

♪ ご公務ご多用の中、遠路二本松市にお越しいただきまことにありがとうございました。
  晴美先生の清らかな感性と、裕先生の深いご愛情とコーラスの歌声が一体となり、楽器演奏者の方々の愛と誠に感激感動致しました。体育館での響きも素晴らしく、幼い頃の純粋な気持ちに還ることができました。
  これからも、原発の不安はございますが、皆様と共に、明るく元気に生き抜いてまいりたいと存じます。       

三輪佐智子

        追伸:「母に贈るうた」で、今ホームに入居している私の母に聴いてもらいたいと思いました。


♪ 二本松の石井体育館でのコンサート聴かせて頂きありがとうございました。
  クラシックの名曲では、あまりオーケストラの演奏を聴く機会のない私達にとりましては新鮮でした。またパンフルートが素朴な音でとても良かったです。歌も澄んだ声をされていてとても素敵でした。「ひとつ」は大好きな歌で何回か聴いたことがありました。歌詞を見ていて、あらためて人と人が許し合い認め合うという大切さを感じました。私は、皆様方から愛情を頂いたこの場所にいられたことを、本当にありがたく思いました。皆様の想いをひしひしと感じ感謝でいっぱいでした。ありがとうございました。

松本いづみ

♪ 何もなく家も少ない淋しい場所の体育館でもったいないなあと感じながら聴き始めましたが、本当に温かくて光り輝く音、温度や色を持った音がどこまでもどこまでもどんどん広がっていくのをずっと感じていました。 実際にあの時あの場所で聴かせて頂いた人の人数は決して多くはなかったかもしれませんが、福島の空に大地に、どこまでも高くどこまでも広く沁み込み、響き、広がって行ったように思います。
 晴美先生がおっしゃられた「雨が上がった後の温かい明るい光」は、はっきりと私の眼の前にもイメージが広がってまいりました。福島の本当の春はきっと来るはずだと感じさせていただきました。

矢吹倫子

♪ わざわざ二本松市まで福島県民に元気を与えていただくためにおいでいただきまして誠にありがとうございました。
  私は10歳になる息子と二人で素晴らしいコンサートを聴かせていただきました。
  9年ぐらい前になりますか高橋晴美先生が山形に合唱のご指導にいらした事があります。「ひとつ」を心一つにして練習したことを昨日の事のように思い出しました。聴いているうちに思わず涙ぐんでしまいました。
 そして、オーケストラの「力強く心に響く演奏」に、自然と身体が動いておりました。 今、原発事故と風評被害で福島県民は苦しんでおります。県外に避難されている方々も沢山おられますし今後も出てくるでしょう。まだまだ収束まで長い年月がかかると思いますが、私達も気を強く持って頑張りますので、
 また「夢と元気と力」を与えに来てください。待っております。本当にありがとうございました。

     吉田和夫 

 「遠藤いつ子〜高橋晴美の世界を歌う〜ハートフルチャリティコンサート」ご報告                                                遠藤いつ子

 

 11月22日、地元三島市のみしまプラザホテルで、さんしん同友会(三島信用金庫のお客様の会)二日町支部60周年記念事業ならびに東日本大震災復興支援事業として「遠藤いつ子〜高橋晴美の世界を歌う〜ハートフルチャリティコンサート」をさせていただきました。震災の復興支援ということで被災地に思いを寄せ、ぜひ晴美先生の愛と癒しと希望に満ちた音楽をお届けしたいと思い晴美先生にお伺いしたところ、快く引き受けてくださり、ピアノを奏でてくださいました。また、晴美先生のおはからいにより後援会長の黒田さんに音響をしていただき、最高の環境で歌わせていただくことができました。

 今回のチケットの収益は全額寄附し、NPO法人 グラウンドワーク三島を通して、被災地の児童とそのご家族を三島や伊豆などに招待し、心と体のケアをしていただく「子どもを元気に富士山プロジェクト」「心を元気にするショートツアー」などに役立てていただくことになっております。 コンサートでは、「海よりも空よりも」や「あした〜Sure Tomorrow〜」、「ひとつ」などの想いや曲がうまれた時のお話を晴美先生に実際にお話ししていただきましたが、「曲を作られたご本人からお話を伺えるなんてすごいね!」など、お客様がとても喜んでくださり、晴美先生の想いや詞を、よりストレートにお伝えさせていただくことができました。

 また、今回晴美先生に大変わがままを言い、杉並公会堂で200人近い合唱とオーケストラ、そして力強い沖縄のエイサー太鼓で感動のフィナーレを飾った「Pray for the Earth〜願い〜」を晴美先生のピアノ1本の伴奏で歌わせていただきました。未曾有の大震災が起きた今、「このような願いを持って、みんなで手を取り合って生きてゆきたい」と強く思い、祈りを込めてお届けさせていただきました。

 今回7割以上の方が初めて晴美先生の曲を聴かれるお客様でしたが、たくさんの感動と喜びのお声をいただき、改めて晴美先生の音楽のすばらしさを実感いたしました。 今年は5月の「高橋晴美 愛と癒しの音楽 東日本大震災チャリティコンサート」を皮切りに、いくつかの被災地応援コンサートに参加させていただきました。まだまだ、いろんな意味での復興に時間がかかりますが、音楽を通してそのお役に立たせていただければと思っております。愛と癒しと希望にあふれる晴美先生の音楽を、一人でも多くの方々にお届けしていきたいと思います。


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 12月18日(日)午後2時より、山口県教育多目的ホールで行われる「An die Freude第6回定期演奏会第九、東日本大震災復興 チャリティーコンサート」の第2部「ひとつ」のコーナーに、特別出演させていただきます。世界的に活躍されている電子ピアニストの神田将さんと混声合唱団「An die Freude」の皆様で「ひとつ」をお送りいたします。お声をかけてくださったアンディフロイデの上田美子さんは、数年前「ひとつ」と出会い、度々楽譜のお申し込みをしてくださっておりました。その数はだんだんと増え、今では「ひとつ」を合唱団の持ち歌として、いろいろな機会に演奏してくださっています。今回3月11日の東日本大震災の後お電話をいただき、「今年は、『ひとつ』を中心に、皆様に愛のメッセージをお届けしたいので、是非、山口までいらしていただけませんでしょうか」とお声をかけて頂きました。 お近くにお住まいの方がいらっしゃいましたら、是非お誘いくださいませ。

お問い合わせ:第九を歌う会「アン ディ フロイデ」090-2003-1161(上田)

 

配信、出版のお知らせ

10月19日より、CD「愛の贈り物」がレコ直などから全国配信されます。着メロなどに是非ご利用くださいませ。

杉浦真理さんのCDは、来年の4月頃リリースの予定です。 楽譜出版の方は、「星降る夜に」が最終段階に入っておりますので、もうしばらくお待ちくださいませ 。




■新しいCDアルバムリリースのご案内
 ☆愛の贈り物☆ 5月19日発売中!

■オンライン上でCDの購入申し込みができます…

 



配信のお知らせ

 この度11月24日より、高橋晴美のCD(「ひとつ」 「My Eternal Love」 「Delight Song」 「高橋晴美in ワルシャワ」 「しあわせのせて」 「愛のピアノ」 「高橋晴美 愛をうたう」「愛のコンサート」 の8種類が全国配信されました。 MUSICO、レコチョク、My Sound(ヤマハ)などのサイトからアーティストの名前、または曲名を入れて検索してください。お好みの曲がダウンロード出来ます。QRコードから、携帯にダウンロードも出来ます。是非ご活用ください。



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