高橋晴美の音楽ネットワーク ニュースレター 
 色とりどりの花が咲き、緑の風香る美しい季節となりました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。 去る4月24日、ハナミズキが咲き、八重桜の花びらが風に舞う中、私の愛して止まない母が天国に旅立ちました。私の人生で一番恐れていた日が遂に訪れてしまいました。

 「母に贈るうた」の歌詞の通り私の人生は母と共に歩んだ音楽の道のりでしたので、母を喜ばせたくて、母の恩に報いたくて、母は私の生きがいそのものでした。もっともっと親孝行がしたかった…。 今年の母の日は、万感の思いを込めて「母に贈るうた」のピアノソロを弾いて母に贈りました。
 
 母と過ごした最後の晩、「愛のピアノ」が流れる病室で「ありがとう」という言葉を二人で何回繰り返したでしょう…。苦しい呼吸の中で繰り返す母の「ありがとう」の言葉と最後まで私たちの思いに応えようと懸命に生きようと頑張ってくれた母の姿を思い出す度、未だに涙は止まりませんが、87歳の母が頑張って生き切ったその姿を私は生涯胸に抱きしめてその母に応えて生きてゆこうと誓いました。
 
 息を引き取った後の母の顔は、笑っているようで、その微笑はモナリザの微笑よりも美しい、清らかな聖母の微笑でした。まるで30代のような肌の色つやで幸せそうに微笑んでいる母を見ているだけで、こちらが心癒され励まされ生きる勇気をもらいました。死しても尚、残された家族に愛を与え続けてくれた母でした。
 
母に贈るうた

今 私の人生を 振り返ってみれば
なんていっぱいの 愛をうけてきたでしょうか
静かに目を閉じてみれば 懐かしい思い出ばかり
なんていっぱいの 幸せ受けてきたでしょうか

長い長いうたの道のりを 思い返せば
いつもいつも誰よりも 喜んでくれた母
長い長い長い歳月を 私のために
祈り続けてくれた 母に贈るこのうた

今 私の人生を 振り返ってみれば
なんていっぱいの 愛を受けてきたでしょうか
静かに目を閉じてみれば 懐かしい思い出ばかり
なんて素晴らしい 道を歩いてきたでしょうか

辛い辛い苦しいときにも 私のそばで
いつもいつも心くだき 励ましてくれた母

長い長い長い歳月を 命をかけて
守り続けてくれた 母に贈るこのうた

心こめて 祈りこめて・・・


母は、皆様に優しくしていただき、本当に幸せだったと思います。
母に代わりまして、心より深く深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
取り急ぎ、ご報告まで申し上げます。

2017年5月吉日
高橋晴美

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