2020年 新年号
昨年は、大変にお世話になりましてありがとうございました。
お陰様で『高橋晴美の音楽ネットワーク』も昨年は20周年を迎え、今年は『コーラスハルミオン』も20周年を迎えます。
今年も、溢れる感謝を込めて、歌に愛と希望を乗せてお届けしてまいります!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 お元気で新しい年をお迎えになられた事と、お慶び申し上げます。

 昨年は、4月21日に東京藝大奏楽堂で行われた初の『音楽朗読劇』に始まり、12月27日の名古屋音楽大学での『あじさいの花』オーケストラ初演の〆まで、裕先生とのコラボの年となりました。

 音楽朗読劇の音源の方は、お陰様で今年1月4日の仕事始めで、遂に最終曲「Cantare ~歌よ大地に響け~」の編集完了に漕ぎ着ける事が出来ました!いつもながら、本当に長きに亘る作業でした。とことんお付き合いくださいました堀内直治さんに、あらためて、深く感謝申し上げたいと思います。

 朗読と、間奏曲のバランス、歌とオーケストラのバランス、細かな修正に気が遠くなるような日々ではありましたが、最後までじっくりと向き合ってみてしみじみ思うことは、このコンサートがなんと多くの方々の愛と真の結晶だったかと言う事でした。

 聴きながら、何度涙したかしれません。渾身の想いで弾き切った一生に一度の『母に贈るうた』。それに続く母との別れのシーンは、聴く度にあの時に引き戻され確かに辛い作業ではありましたが、それだけに、越えたあとの『風の声~空の上の君に誓う~』『千年の時を越えて~』の次元には唯々感動でした。三咲順子さんの朗読の最後のセリフに続く、オーケストラと合唱の熱いコラボに、あの日参集してくださった方々への感謝の想いが込み上げてまいりました。

 皆さんお一人お一人が、愛を感じて演奏して下さり、歌って下さり、聴いてくださったことが音の中の空気感からビンビンと伝わって来るのです。本当にありがとうございました。あらためて、心より篤く篤く感謝御礼申し上げます。これから映像に流し込む作業となりますので、完成までもう暫くお待ちくださいませ<(_ _)>

藤田久男先生 米寿のお祝い『あじさいの花』の勲章!
 12月8日京都西御所平安ホテルにて、『あじさいの花』の作詞をされた藤田久男先生(夫の中学1年時、担任の先生)の米寿のお祝いの会が行われました。

 藤田先生のお元気なお姿に接することが出来、本当に嬉しい感動の一日となりました。

 思い返せば2017年、丁度私の母が永眠した年の晩秋に、同ホテルで『京都教育大付属中学卒業50周年同期会』が行われた際、幹事の北尾和弘さんのリクエスト「 『母に贈るうた』を歌うてもらえんかなあ」という一言から始まりました。
(2017年12月号に掲載)

▲京都御所西平安ホテルで藤田久男先生と
 北尾さんは、20数年前に初めて『母に贈るうた』を聴かれた時から、この曲を大変気に入ってくださり、京都第一赤十字病院でのピアノ弾き初め院内コンサートや、ホテルルビノ京都堀川でのハンセン氏病里帰りコンサート、京都府民ホールアルティーでのチャリティーコンサート等、京都での多くの演奏の機会を作ってくださいました。

 今回も、私の同期会ではない夫の同期会であるにも関わらず「高橋晴美の世界」を提案してくださったのです。そして同窓会でのコンサート最後に『ひとつ』をお聴きになられた藤田先生が『ひとつ』に感動してくださりお手紙をいただいたことがきっかけとなって、藤田先生の『あじさいの花』の詩に、曲を付けさせていただく事となったのでした。
▲藤田先生米寿のお祝い

 出来上がった『あじさいの花』を混声3部と女声3部に編曲をし、昨年3月に行われた教育芸術社主催の春の合唱セミナーでレクチャーと演奏の初演(混声3部)の後、『僕はアスリート』『歌が息をする』と一緒に『あじさいの花』同声3部の収録が行われ、昨年夏に教育芸術社より『New Song ライブラリー同声編4』に収められて出版されました。

 藤田先生の米寿を祝う会が、あの時と同じ「御所西平安ホテル」で行われ、窓からあの時と同じ秋の京都御所を眺めていると、この一連の流れは母が仕組んでくれた贈り物ではないか…と思えてなりませんでした。

 元々『あじさいの花』は、曲をつける事を想定して書かれた詩ではありませんでしたので、楽曲として完成させるためには、歌詞を付け加える必要がありました。藤田先生にご了解いただき、オリジナルの詩を壊さないように4行の歌詞を付け加えさせていただきました。サビで盛り上がった後の静かな部分、テンポを落としてもう一度噛みしめるように歌う部分、この静かに語りかける4行の詩からエンディングまでの部分は、母への思慕の想いでした。庭のあじさいをこよなく愛した母の姿がこの部分を弾く度に浮かんでくるのです。

 私にとりまして『あじさいの花』はまさに「家族の花」。健やかに育ってほしいと、子の幸せだけを願って働き通してくれた年老いた父、母を、どうかどうか大切にしてください!と切なる願いを込めて書き終えた曲です。

 レコーディングの日、指揮者の後藤朋子先生から「子供たちは『あじさいの花』が好きで、いつも口ずさんでいるんですよ」と伺った時には、正直申して大変に驚きました。と同時に、ピュアーな子供たちは、この歌に宿っている何かを感じてくれているのだと言う事をとても嬉しく思いました。そういえば、中西由美子さんのレッスンに付いてきた当時3歳の美文ちゃんが、よく口ずさんでいたことを思い出しました。老若男女問わず、「思いやりの心」を感じて歌っていただけましたら大変嬉しく思います。
12月27日 名古屋音楽大学に於いて『あじさいの花』のオーケストラと合唱
 昨年末、年の瀬も押し迫った12月26、27日、名古屋音楽大学に於いて、文化庁主催全国芸術系大学コンソーシアムの企画で東海・北陸地区の小学校の先生を対象に「合唱の授業から、人と人がひとつになる心を学ぶ」という研修が行われました。

『あじさいの花』『ひとつ』が教材として取り上げられ、二日間の合唱指導の最後には、名古屋音大の声楽科の学生さんたちと共に、オーケストラをバックに大合唱いたしました。
 2019年秋号に、高橋裕先生がこの研修会の説明を書いてくださいましたが、音楽朗読劇以来、久しぶりに味わう生のオーケストラとのコラボは、得も言われぬ贅沢な時間でした。私達のレクチャーの後、リトミックの研修もハンガリア舞曲を生のオーケストラと共に体験するという超贅沢な研修に、参加された先生方はとても喜んでいらっしゃいました。
藝大から派遣された担当官の方からも「このようなオーケストラと合唱の素晴らしい研修会は秀逸だ」との評価をいただきました。オーケストラの生演奏も素晴らしいのですが、参加された名古屋音大声楽科の学生さんたちとの交流もとても心温まるものでした。皆さん、作品を気入ってくださったようで、心を込めて生き生きと歌ってくださいました。

 又、待ち時間に、夫の授業参観が出来たことも、私にとりましては初めての体験でしたが、グランドピアノが置かれている夫の研究室で、子供の頃に弾いたチャイコフスキーやグリークのピアノ小品集を棚から引っ張り出して片端から弾き遊んだ時間は、あの頃にタイムスリップして得も言われぬ懐かしい幸せな時間でした。

 それにしましても、小学校の音楽の先生方と声楽科の学生さんで歌った『ひとつ』は、流石!大いに盛り上がりました。

参加された小学校の音楽の先生方の感想文を拝見しますと、
  • 合唱の美しさを改めて気付きました。

  • 二つの合唱が本当にきれいな曲で、生き返りました。

  • オーケストラの方との合唱は、もう一度味わいたいです。

  • オーケストラと合唱を合わせるのが、本当に素晴らしいと感じました。発表では「人と人がひとつになる」ことが体感出来、貴重な経験となりました。音源ほしいです。

  • オーケストラと一緒に演奏出来たことは、素晴らしい体験でした。音楽は楽しいと感じられた瞬間でした。この楽しさを伝えて行きたいと思います。

  • 合唱の詩の内容について、作られた先生から直接お話を聞けたことはありがたかったです。学校で歌いたいと思います。中学のオケ部と一緒に、小中でやってみたいです。

  • 晴美先生(作詞作曲家の先生)に直接ご指導いただけたことは、大変貴重な体験をさせて頂けました。又、高橋裕先生に優しく指導を受けさせて頂いたことも嬉しかったです。 そして、名古屋音大の学生さんたちに支えていただき、気持ちよく歌えました。オーケストラの学生さん、合唱の学生さん、本当に感謝いたします。この二日間の研修はとっても楽しい研修になりました。

  • 作曲者の先生のお話を聞ける機会は本当に貴重だと思いました。オーケストラとのコラボとても良かったです。生の音楽ってやっぱりいいなと感じました。自分自身が楽しみ、音楽好きの子どもが一人でも増えるように頑張りたいと思いました。

等など、参加された先生方が皆さん研修を楽しんでくださったようでした。今後、それぞれの先生方がこの日の体験を活かしてくださることを願っております。
寒い日が続いておりますので、どうぞ御身お大切にお過ごしくださいませ。
2020年1月吉日
高橋晴美
高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。

会報の発送などはすべて有志のボランティアで行われておりますが、ホームページの作成及び維持費、郵送費、紙代、印刷代などは会費によって賄われています。

会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。 高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。

「高橋晴美の音楽ネットワーク」は、昨年20周年を迎えました。
これもひとえに皆様の温かな ご支援のお陰様と、心より篤く感謝申し上げます。これからも、世代を超えて、多くの方々に愛と 希望をお届けしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

※20周年の感謝を込めて、新規ご入会、更新いただいた方には、記念ファイルをプレゼントさせていただきます。
◆更新に関しまして

毎年2月は後援会の更新月にあたりますので、お手数おかけいたしますが、更新手続きをお願いいたします。
又、新規入会の方も宜しく御願い申し上げます。

◆年会費に関しまして

・PCメールでのニュースご案内をご希望の方:年会費2,000円
・郵送でのニュースご案内をご希望の方:年会費3,000円

上記の年会費を下記へお振り込みください。
窓口からお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :00180-1-446596
ゆうちょ銀行のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :446596
・預金種別 :当座預金
他の金融機関のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :0446596
・預金種別 :当座預金

※メール会員ご希望の方は、必ずメールアドレスをご記入ください。
高橋晴美の音楽ネットワーク 運営委員 (五十音順)
有川玲子 鴨下恵 後藤敬子 櫻田富恵 佐々木理保子 高橋裕 高橋有里子
坪田恵美子 土佐野恵子 中西由美子 中山宏子 西史子 堀内直治 堀江熙 若林悟

高橋晴美のオリジナル曲を歌う直属の混声合唱団「ハルミオン」で一緒に歌ってみませんか?
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