2021年 早春号

 雪どけに、春の陽が微笑みかけるような今日この頃、皆様、お元気でいらっしゃいますか

 コロナ禍に在ってなかなか音楽活動が許されないような状況になって、早一年が経とうとしております。合唱の練習も休止となって丸1年が経ちます。そのような中、2月27日飛騨高山に於いて式典の最後に『雪どけに~今、命輝く時~』を演奏していただくという光栄に預かりました。

 ピアノ伴奏は、何と音楽朗読劇で大変お世話になった脚本家の小山高生さんのお嬢様でいらっしゃる小山瞳さん、歌は、『祝福のうた』のCDや『愛のチャリティーコンサート』でもお馴染みの、森美代子さんが務めてくださいました。お二人には、1月末から拙宅に3回ほどいらしていただきましたが、回を重ねるごとに歌も演奏も深まってゆき、作品に向かう姿勢は流石にプロならではの真摯で真剣なるものでした。結果は、本番が最高!「涙が止まりませんでした」「心が洗われました」「癒されました」「念願が叶いました」など、多くの方々から感動と感謝のお言葉を賜りました。

 このようなご時世だからこそ、心の渇きを一瞬でも潤わして差し上げられる事が出来たら、これほど嬉しい事はございません。そしてあらためて、この曲が誕生した時のことを思い起こしました。人間のあたたかな心の触れ合いによって、それまでの辛かった日々が溶けて行った時に授かった曲でした。1998年1月30日、折しも、降り積もった雪が、温かな春の陽ざしを浴びてキラキラと輝いていました。屋根から伝い落ちてゆく雪どけの音を聞き、喜びに震えながら込み上げてくる感謝感動で作らせていただいた曲です。

雪どけに~今、命輝く時~

作詞・作曲 高橋晴美

青い空の向こうに 光の国が見える
手を伸ばせばそこに 温かなあなたの愛
雪どけの音を聞く 春の陽が微笑みかける
木の芽立ち蕾ふくらむ 今すべての命輝く時

白い雲の上に 光の国が広がる
目を開けばそこに 安らかなあなたの愛
雪どけに川は歌う 生きている喜びの歌
悲しみはとけて流れ 今すべての命輝く時

静かな夜明けの時 光の国のおとずれ
ふと気がつけばそこに 待ちわびたあなたの国
花は咲き鳥は歌う 生きている喜びの歌
雪どけに浄められて 今すべての命輝く時

 ファーストアルバム『My Eternal Love』 の中では、石井智子さん(旧姓永堀智子さん)が歌って下さっており、池袋芸術劇場2枚組ライブCD『愛のコンサート』の中では、杉浦真理さん(旧姓目黒真理さん)が歌って下さっております。よろしければ、是非もう一度お聴きになってみてくださいませ。今この時にぴったりの、明るい兆しを感じるような3拍子の曲です。

Discographyページへ

 折角いただいたこの機会に女声合唱でも歌えれば!と思い、新たに女声3部合唱に編曲いたしました。と同時に、混声4部の改訂版も書いております。近い将来、作品をこよなく愛してくださっているコーラスハルミオンの皆様と、一堂に会して歌い合える日を今か今かと心待ちにしております!

 5月30日に予定しておりましたコーラスハルミオンの21周年コンサートは、この1年1度も練習をすることが叶いませんでしたので、真に残念ではございますが、無観客で、ホール全体を使っての再会1日練習とさせていただきたいと考えております。準備しておりましたハルミオンカラー、空色の歌えるフェースシールドを着けての練習が、やっと出来ます!

 コロナ禍でなかなか今までの様にはまいりませんが、今自分に出来る事を粛々とやり続けて、これからも一人でも多くの方々に愛を伝えてまいりたいと思います。 どうか皆様もお健やかに、希望に満ちた春の日をお過ごしくださいませ。

2021年3月吉日
高橋晴美
高山でのもう一つのご報告!
 ピアノの上の白鹿「はるちゃん」、この作品は、高山の渋草焼七代目、戸田鉄人先生の作品です。白鹿は神の使いと申しますが、大元の「はるちゃん」との出会いは、昨年の2月でした。

 私のシュノーケリングのお仲間でハルミオンの団員さんでもある國分千笑子さんから予てより鉄人先生のお話は伺っていたのですが、丁度2月に六本木ミッドタウンで開催の個展に誘われてお訪ねした時が、先生との初めての出会いとなりました。

 見事な作品の数々、息をのむような繊細さ、生命力、目を見張るような細やかな絵付け、作品からはオーラが立ち昇っており、私はすっかり魅了されてしまいました。

 沢山の作品の中でもとりわけ白鹿の「はるちゃん」は、長い修業を乗り越えて春の訪れを待ちこがれる鉄人先生ご自身の強い祈りが込められた作品で、釘付けになるほど魅力的な作品でした。思わず「ミニチュアはるちゃんはお作りにならないのですか?」とお尋ねしてしまったのですが、鉄人先生は私の希望を快諾して下さったのでした。

 初対面の人間の望みを受け入れてくださっただけでも、本当に飛び上がるほど嬉しかったのですが、まさか、数か月後の私の誕生日に間に合わすように作り上げてくださるとは思ってもみませんでした。開けた途端「え~!!まっさか!!」それはそれは、息をのむほどの衝撃でした!

▲デンバーの倉庫に眠っている元祖はるちゃん

 その日から私は、いつか高山の工房をお尋ねしたいという夢をずっと温め続けてまいりました。しかしながら、何度計画をしてもなかなか夢の実現には至らずにおりました。


▲戸田鉄人先生と

ところが、突然その日はやって来たのです!!
前日のリハーサルの後、千笑子さんが会場から近くの工房に連れて行ってくださったのです!!

 突然念願が叶って、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした!1年振りの再会でした!お兄さまの柳平先生も工房を案内してくださり、作品や窯の説明をしてくださいました。窯のある部屋に入ってゆくと二つの大きな窯の中央上に神棚がありました。

 高山駅前ホテル「東急stay」の一角に飾ってあるお写真(お二人が窯の前で手を合わせている神聖な写真)と重なって、深い感動が身を浸してゆきました。
 大自然の中で創作活動をされる方は、自然を敬い、自然の恵みに感謝し自然と共に生きていらっしゃいます。大自然に対しての謙虚さ、六代目のお父様への敬の心、創作に向かう真摯な姿、そして、鉄人先生のユーモラスな部分も含め、先生の全てが作品に溢れているのです。音楽と同様、作品はその人の全てがそのまま表出されるのだと、あらためて頷けました。
 夕食後、昨年4月に高山駅に新しくオープンしたホテル「東急stay」の7階にある、戸田鉄人先生のコーナーにもお付き合いくださり、このコーナーを作成するときの苦労話など、細やかにご説明くださいました。これまでにも2回このコーナーに足を運びましたが、此処はまさに聖域で、この静かな空間が大好きでした。

▲東急stay7階の渋草焼のコーナー

一日の終わりを飾るように、この空間で作者である鉄人先生とご一緒に写真を写していただき、溢れる感謝感動を胸に抱いて休みました。


▲柳平先生、鉄人先生、裕

 翌日は、名古屋音大の入試を終えて飛んできた夫と合流し、再度工房をお訪ねすることが出来たのです!こんなに突然願いがが叶うとは!

お父様でいらっしゃる渋草焼六代目柳造先生の作品をはじめ、処女作品や、今までの数々の作品、これから作ってゆかれる作品など、丁寧な説明をしていただき、目の保養をさせていただきました。

本当に夢のような二日間。まさに神様からのプレゼントの時間でした。


▲千笑子さんもご一緒に!

 お忙しい中、私達に時間を割いてくださいました戸田鉄人先生、戸田柳平先生に心より感謝申し上げますと共に、早朝に茨城から迎えに来てくださり、長時間の運転をしてくださり、この二日間の~Jewelry Time!~を作ってくださった國分千笑子さんに心から感謝申し上げます<(_ _)>

本当にありがとうございました!!

◆ 戸田先生のホームページ ◆
渋草柳造窯

名古屋のネットワーク会員 松本雅美さんと

 2月20日に名古屋音大で高橋裕作曲のオペラ『信長』のアリア4曲の初演が行われました。
その時に、昨年の夏に『母に贈るうた』で出会わせていただいた松本雅美さんと初めてお会いすることが出来ました。
昨年のニュース梅雨号でご紹介
 音大から直ぐ近くにお住いの松本さんは、夫の初演を聴きに来てくださり、その後なんと夫の研究室で『母に贈るうた』のレッスンをさせていただく事になりました。

 この日は『母に贈るうた』の弾き語りと歌のレッスンのあと、3オクターブが出るオカリナでも演奏してくださいました。いつか、ネットワーク親睦会で、皆様にも是非ご紹介させていただきたいと思います。

このコロナ禍、ネットワークで繋がらせていただいていることにしみじみ感謝する日々です。
今年度も、早々に更新のお手続きをいただきまして、誠にありがとうございました。
心より篤く感謝申し上げます。<(_ _)>
引き続きまして、どうぞよろしくお願い申し上げます。

高橋晴美の音楽ネットワークのご案内
『高橋晴美の音楽ネットワーク』は高橋晴美の音楽の素晴らしさや聴いたり歌ったりする喜びを分かち合い、高橋晴美の音楽をもっともっと日本中いや世界中に広めて行きたいという思いで立ち上げた音楽ネットワークです。

会報の発送などはすべて有志のボランティアで行われておりますが、ホームページの作成及び維持費、郵送費、紙代、印刷代などは会費によって賄われています。

会員の皆様には、数々の活動状況も含めホームページ、メールや郵送で皆様方のもとに届けさせて頂くだけでなく、CDやDVD、親睦会、コンサートの料金割引等の特典もございます。 高橋晴美の『愛と優しさの輪』を拡げてゆくために是非、音楽ネットワークのご入会、ご協力のほど宜しく御願い申し上げます。

「高橋晴美の音楽ネットワーク」は、2021年で22周年を迎えました。
これもひとえに皆様の温かな ご支援のお陰様と、心より篤く感謝申し上げます。これからも、世代を超えて、多くの方々に愛と 希望をお届けしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
◆更新に関しまして

毎年2月は後援会の更新月にあたりますので、お手数おかけいたしますが、更新手続きをお願いいたします。
又、新規入会の方も宜しく御願い申し上げます。

◆年会費に関しまして

・PCメールでのニュースご案内をご希望の方:年会費2,000円
・郵送でのニュースご案内をご希望の方:年会費3,000円

上記の年会費を下記へお振り込みください。
窓口からお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :00180-1-446596
ゆうちょ銀行のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :446596
・預金種別 :当座預金
他の金融機関のATMからお振込みの場合
・振込先 :ゆうちょ銀行 ○一九(019)支店
・口座名 :高橋晴美の音楽ネットワーク
・口座番号 :0446596
・預金種別 :当座預金

※メール会員ご希望の方は、必ずメールアドレスをご記入ください。
高橋晴美の音楽ネットワーク 運営委員 (五十音順)
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