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Vol.1 1999年7月
☆晴美です、こんにちは
☆ 旗揚げパーティー
☆ トピックス:劇ひとつ
☆ お知らせ
☆編集後記

Welcome to The Music Network
By Harumi Takahashi

< ト ピ ッ ク ス >

 成城学園初等学校 矢崎昭盛先生と3年菊組みの子供達によって、劇「ひとつ」が創られました。その劇の発表会が7月10日行われ、晴美さんと一緒に行ってきました。

 あらすじ…『他の星からやってきた少女が主人公。現代社会が抱えているいろんな問題を見つめます。病気、高齢化社会、争い、いじめ、環境破壊と経済、家庭の不和、貧困と国際理解…さまざまな問題が提起されます。みんな自分のことで精一杯
の地球人達。
 「きれいな星だわ。きっと心の美しい人達が住んでいるに違いないわ。」という少女の期待は無残にも裏切られてしまいます。そこで、自分の星のお母さんに語りかけるのです。「お母
さん、この星には困っている人や争いがいっぱいあるの。私とても悲しいわ。あの歌歌って。そして私に勇気と力をちょうだい。」
 少女は「ひとつ」を歌います。病気の人の為に、寂しい人の為に、困っている人の為に、争っている人の為に、そしてみんなの為に…
すると、まるで魔法にかかったように、やすらぎが、優しさが、しあわせが…人々の心の中に戻ってくるのです。…』

 実にたくさんの問題を、小学生にもわかりやすく具体的に表現してあり、子供だけでなく大人自身が考えさせられる内容です。星を眺めて、「ひとつ」を歌うシーン
では思わず涙が込み上げてきました。そして、その少女の姿と、晴美さんのピアノに向かう姿が見事に重なるのです。
 現実的にはこんなにうまくいかないのかもしれませんが、思い煩うよりも意外と単純なことなのではないかなあ・・と思いました。たったひとつの笑顔。ほんの少しの優しさ。勇気を
出して声をかけること。歌ってあげること。想いを伝えること。あなたの為に祈ること。そして、新しく生まれ変わる私。それは「野の花」のような心ひとつから始まるのではないかと…。

脚本「ひとつ」の冒頭の言葉より

 作曲家・高橋晴美さんの「ひとつ」というこの曲に初めてふれた時に、何かとても心の安らぎを感じた。その時同時にこの曲を用いた劇、それもこの詩に即したものを創ってみたいと思った。
 曲そのものは大人っぽく、3年生にとっては詩の奥底にある「心」を今すぐ理解するのはむずかしいと思う。しかしこの曲を覚え口ずさむうちに、この歌と詩が心の中に浸み込み、やがて大人になって血となり肉となると確信している。
 この曲は音域が広く、高音もあるので、子供達が劇の中でどうこなして行くか工夫が必要であろうと思う。
劇の筋書きの方は3年生ということを考えて複雑でないものにしたいと思い、子供達にもアイディアを出してもらった。
 高橋先生にこの曲を用いる許可を頂きましたこと、まことにありがとうございました。

1999年5月 矢崎 昭盛

 この劇をお創りになり、ご指導して下さった矢崎先生に心から感謝申し上げます。また演じて下さった菊組のみなさん、ステキな劇をどうもありがとうございました。

「ひとつ」の魔法にかかった
もう一人の少女(?)より



★ どんな人々も、やさしく、きれいな気持ちにできる音楽は、まほうのような、すばらしさがあると思いました。このげきに出られたことは、一生の思い出
になると思います。
(亀山 春香)
★ ついにげきの会の日がやって来た。ぼくはむねがはれつしそうなほど、ドキドキしていたけれど、できるだけ大きな声でセリフを言った。まくが閉じたとき、
みんなでよろこび合った。ああ、げきが成功してよかったなー。
(御子柴 晴樹)
★ 劇が終わって広場に出たら、「ひとつ」の作曲者の高橋晴美さんが「とってもよかったですよ。涙が出ました!」と言ってもらえたのですごくうれしかったです。社長の役で良かったなあ!
(大谷 有輝)
劇ひとつ
By 3年菊組みの子供達

〜晴美さん、子ども達にかこまれて〜

劇の後、教室で、先生役をした卓生くんの「あの〜、あとでサインして
もらえますか〜〜?」の一言で、あっという間に子ども達の行列…。
晴美さん、とても嬉しそうでした。
みんな元気一杯でかわいかったですよ。

★ 私のやくは、ほかの星からきた女の子。歌を歌うと外国のあらそいも、子どものケンカもきえるなんてうれしいです。もしこれがげんじつにあったらうれしいです。きっといつも平和になっていつもわらっていられるのです。

(渡辺 香織)
★ ひとつのきょくをきくと、わたしのなやみやかなしいことは、どこかへ行ってしまいます。だからなやんでいる時は、このげきを思い出せば、きっと元気になれるよね。とっても、いいげきだし、曲もすてきだなと思う。心にのこるげきだと思います。
だからね、大人になっても、ぜったいこのげきのことはわすれない。れんしゅうの事、せいこうしたこと。 でもひとつのげきは、みんなの心がひとつになった
から、きっとせいこうしたんだよね。ひとつはみん
なの心がひとつになるおまもりだよね。
(小林 絢香)

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